古から続く血族、その血に属する者には個々に生まれながらに定められた『共鳴体』と成る対象が存在する。
『共鳴』する事により一対は互いに能力を引き出し高め合う事ができる為、一般的には身体能力が他より少しばかり高くあり自己治癒能力にも優れている。
也例外も有り。『共鳴体』は生死を分かち合っており、片一方が命を落とせばもう片一方も命を落とす事になる。
多少の怪我での意識の共有は行わないが重度の怪我、病気などを患った際には健常者側の患部にも不快感が生じるようになっている。
『共鳴体』は互いにそれが『共鳴者』であると認識する事ができるが共鳴者は必ずしも同じ年に生まれる訳ではなく
先に生まれた側は自身の共鳴者が存在していない間それを認知する事ができない。
共鳴者を認識できるようになるのは齢10に至ってからである、也先に生まれていた血族が共鳴者無しに齢10を超えていた場合、
後より成る血族が生を灯したその時から認識する事ができるようになる。